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作るのが仕事?

以前通っていた床屋は私がイスに座るなり、「前と同じでいいですか?」と言ってカットをスタートさせようとしました。私が「前と違ってもいいから、かっこよくして欲しい」というと、何となく笑って、でもいつもと同じカットをしました。少し不満に思いながらもその床屋へ通っていましたが、ある時そこの床屋が休みでどうしてもカットしたかったので、友だちに紹介してもらった美容院へ行きました。そこは座るなり「どの髪型にしましょうか?」とヘア雑誌を出してきてくれました。ほとんど初めて見るヘア雑誌だったので、どれにしていいのかよくわからなかったのですが、美容師さんと相談して決めたカットにしてもらいました。次もその美容院へ行くとヘア雑誌を見せてくれたり、今の髪型の不満を聞いてくれたり、トレンドを教えてくれたりしてくれました。私はすっかりその美容院のファンになりずっとそこに通っています。
話しは変わった弊社の話しです。最近ホームページや営業ツールに関する問い合わせやお仕事を頂く機会が増えました。ご発注頂いて仕事をする上で一番大切にしていることは、「作ること」よりも「どう結果につなげるか」ということです。印刷会社は印刷物を作ったら終わり、ホームページ制作会社はサイトを作ったらおしまい、みたいな会社が非常に多いです。
お客様も「作って欲しい」と言われるので、作れば終わりと言えばそうなのかもしれませんが、お客様の一番の課題はもっと別にところにあります。印刷物やサイトを作ることでお問い合わせを増やしたり、求職者の方々から問い合わせを増やしたりすることがしたいのであって、単に作ることが目的ではありません。課題が解決できない物にお金は払いたくないものです。
だからこそ、「作ることによってお客様の課題解決できるかどうか」というところにフォーカスして仕事をすることが大切だと感じています。
単に安くて、「いつもと同じ髪型」を望む方もいらっしゃるでしょうが、私はその方の持っている課題を少しでも解決することを仕事として考え取り組んでいきます。