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社長ブログ

印刷業界 第3の波

当社には今 超えなければならない 「第3の波」がやってきています。

 

古くから印刷業界の人ならわかりますが 印刷業界には、今までに2つの大きな波が やってきました。

一つは活版印刷からオフセット印刷への波、 2つ目はアナログからデジタルへの波です。
活版印刷はもう知っている人が少なくなりましたが よく言われる鉛製の「活字」を使って印刷する方法です。

活版印刷では写真の製版に非常に時間とコストがかかったり 文字の表現や表の作成などさまざまな面で 版を作るのに大変でした。 また、多色印刷も非常に難しかったです。

当社は私が生まれた昭和40年にオフセット印刷を導入しました。

オフセット印刷になり印刷は比較的自由な表現が可能になりました。 当社の会長が新しい機械や版の作り方などを覚えるのに 大変だったとよく話してくれました。 このあたりでもかなり早いタイミングで導入したので 最初の大きい波には乗ることができました。
その次の波は昭和の終わり頃にやってきました。 それまではアナログで版を作っていたのですが、 修正が入るととても大変な思いをしました。 文字を打ち直して、手で切って貼ったりと 修正に時間がかかりました。 また、版を作るのにもすべて手作業でしたので 本当に職人という人がいつも徹夜で仕事をしていました。 それがコンピュータが導入され一気に解決しました。 組んだデータからすぐに版ができるようになり 飛躍的に納期と価格を短縮することができました。 当社は私が名古屋のクイックスを辞めて帰ってきた 1年後に導入しました。 これも他社に先駆けて導入し さらにデジタルで版が出力できるシステムも導入したので 一気にデジタル化が進みました。

カラー化が進むと同時に、デジタルデータを二次利用することも 展開して、デジタル化が大きく花開きました。
このデジタル化は印刷業界にとって 非常に大きな技術革新をもたらしましたが それと同時に、一般の人たちにも 同じような技術を解放したことになります。 それまでは、「活字」と呼ばれるきちんとした文字は 印刷会社しか持っていなかったのが 誰でも非常に安価に手にすることができるようになりました。 印刷業界はデジタル化で非常に楽になると同時に プロでなければならない特別な領域をどんどんとなくしていきました。 これは恐らくWindows95が出た1995年頃から始まっていたのですが その頃は、私も気付いていませんでしたし 業界の人間もほとんど気付いていませんでした。
第1の波も第2の波もどちらかというと押し寄せてきた感じでしたが 第3の波は言わば「引き潮」です。 どんどんと生きる領域が狭くなっていく、そんな感じがしています。

ただ、 良く周りを見渡すと、引いた潮が別のところで高くなっています。

今回のこの第3の波は、待っていれば乗れる波ではなく 波を自分で探して波に乗るという、2つのことを同時にやる 非常に難しいことです。

当社は運良く、波を見つけることはできました。 次はその波に乗れるかどうかです。 必ずこの第3の波に乗ります!