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社長ブログ

一杯のコーヒーから

世界的にも有名な経営者が会社から不正にお金をもらったり、私的なことに使った費用を会社に支払わせたとして逮捕されました。真相はまだわかっていませんが、額が大きいこともあり世間の注目を集めています。
私はこうした事件や出来事を聞くと、数年前に見た「一杯のコーヒーから」というストーリーのマンガ形式の冊子を思い出します。この冊子はどこかの官庁が作ったと思いますが、官製談合が横行している頃に発刊されたと思います。

ストーリーは、役所の方が業者からコーヒー代をおごってもらうことから始まります。最初は役所の方も困惑した様子で支払ってもらうのですが、次はお酒や食事をおごってもらい、その内容がどんどんとエスカレートしていきます。役所の方も最初はどぎまぎしながらなのですが、最後は逆にそういう接待などを要求するようになっていきます。結果的に業者からさまざまな要求をされるようになり、本来漏らしてはいけないような情報まで伝えるようになってしまうと言うストーリーだったと思います。

最初はこの逮捕された経営者も少額のお金を軽い気持ちでスタートしたと思います。それがばれないとわかりどんどんエスカレートして、それに加えてばれないような仕組みをどんどん構築していったのではないかと思います。

私の友人である有名な会社の経営者がいますが、彼は交通系のカードを2枚持っていて、仕事で使うときとプライベートで使うときとを完全に分けてカードを使っているとのことです。「コーヒー1杯だって会社のカードは使わないよ」と話してくれたときに、まさにこの「一杯のコーヒーから」と同じだと感じました。

小さな不正がやがて大きな不正へとつながり、不正が当たり前になってしまいやがてそれで破綻してしまう、という構図はどこにでもあります。他人事として考えるのではなく、自分事として考え、小さな不正も起こさないように常に気を付けていく必要を感じました。