私が小さい頃、私は会社の中で遊び回っていました。その時によく見た光景の一つが、荷物を縛ってあるビニール紐を丁寧に切って保管する、という行為です。当時のスタッフさんは、ビニール紐も適当に切るのではなく、結び目のところで切ってできるだけ使えるところが長くなるように切っていました。そのビニール紐は、古い新聞紙を縛ったり、荷物の出荷の時に縛ったりとさまざまなところで使っていました。

私が社会人になってからは、ウチの会社でも前に勤めていた会社でも、恐らくほとんど見る機会がなかったと思います。いちいち切って保管しておくことが手間だったり、長さがバラバラなので、結んで使わなければならなかったりと、使い勝手も悪く使わなくなったのだと思います。

「そんなのを使うと『効率が悪いから』新しいの使って」「保管しておくことの方が『手間がかかるから』もう捨てちゃって」
こんな言葉を今までに何度も何度も使ってきたのですが、でも私はなぜかずっとビニール紐を大切に保管するという行為が頭から離れません。

今、畑の植物を支柱に縛り付ける紐は、納品されてきたモノを使われていたビニール紐を使うようにしています。植物を縛るビニール紐も最終的には捨ててしまうモノですが、今手元にある不要なモノをリサイクル、リユースすることで、ほんの少しですが資源を有効に使うことやゴミを減らすことにつながると思います。

効率を優先するあまりに、世の中には「新品を使った方が効率的」という考え方が多数を占めていると思います。そういう私もそういう考えで行動してきました。ただ、これからの時代はマイクロプラスチックの問題も含めて、できるだけ資源を大切にする、という考え方にシフトしていこうと思います。