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社長ブログ

止めるという決断

今週末からコムズとしての新規事業を始める準備をしています。「またか~」という声も聞こえてきそうですがw、今回は今までのビジネスとは大きく路線が違います。実際にビジネスになるのか正直まだわからないですが、潜在的な需要があると信じて前に向かって進んでいます。

新しいことを始めるのはそれなりに勇気が必要になります。でも本当に勇気が必要になるのは「止める時」です。始める時に必要なのは一時的なお金になります。止める時には、今までかけてきた莫大な費用とそれまでに得られたお客様やノウハウなどの有形無形の資産があり、将来的にかかる費用との天秤になります。進むも地獄、止めるも地獄、みたいな時に「止める」という決断をすることはなかなかできません。
また一度止めてしまうことで、無形の資産がほとんどなくなってしまう可能性が高いです。その資産価値としていうのはなかなか数字では見られないので、これも止められない原因の一つになります。

先日新宿でホストをやっている経営者が、「一旦撤退して、必ず戻ってくる」と言って経営されているお店を一旦閉じられましたが、ものすごく勇気ある撤退だと感じました。今の状況でお客様が来なくて売上よりもかかる経費が多いとわかったら、「止める」という決断が正解だと思うのですが、それができない、というかやれない経営者が多い中での立派な決断だと思いました。また、スタッフや来ていただくお客様の健康のことも考えて、止めるという決断をされたようです。経営したことがない人から見れば、それほど大したことではないと思うかもしれませんが、同じ経営者からすると、なかなかできないことだと思います。

私も一度会社を閉じようかと考えたことがあります。その時は、景気も悪い時でしたし、「ここで止めたら社員が路頭に迷う」という理由もあり、続けることに決めました。でも、もしかしたら心の底では止めるのが怖かったというのもあったと思います。

今、このコロナ禍で非常に苦しんでいる方々が多いと思います。特に飲食店の方々はとても厳しい状況だと思います。こんな時に「がんばって」なんて軽々しく声を掛けることはできません。厳しい時だからこそ、どうするのかをじっくり考えて行動して欲しいとエールを送りたいと思います。

いつ同じようなことが自分の身に降りかかってくるかわかりません。そのためにも、今から事業を分散させることでリスクも分散させて、環境変化に強い企業を目指していきます。