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社長ブログ

コムズの「赤歴史」w

何やら赤い壁、しかも染みだらけ。なんだか怪しい写真な感じです。これは、コムズの「赤歴史」の写真ですw
「赤歴史」というと変な響きですが、これはコムズの本社が建てられた50年近く前に作られた壁です。恐らく今の若い方には湧かないと思いますが、なぜ赤い壁か、わかりますか?
この赤い壁は「暗室」の部屋の壁です。暗室というのは、写真を現像するために使う部屋です。以前、印刷ではフィルムや印画紙を多用していました。フィルムというのは、感光剤といわれる薬剤が塗布してある透明のビニールシートで、一般的にはフィルムに光が当たった部分が黒くなり、光が当たっていない部分が透明に抜けます。光を当てた後に、現像液と定着液を通して、最後に水洗いをするとフィルムとしてできあがります。(非常にザックリとした説明で申し訳ありません。また機会があればフィルムや現像について書きます)

フィルム自体は蛍光灯や自然光など、光に当たると使い物にならないのですが、赤い光は感じないようになっています。暗室はそういうフィルムの特性を考えて、真っ赤な壁に真っ赤な光が灯された部屋になります。暗室を取り壊してから、随分時間が経ちます。しばらくは赤い壁のまま普通に仕事をしていましたが、さすがに「赤いのは気になる」とスタッフが言ったので、一生懸命に壁を白く塗りました。ただ、大きな棚があったこの場所は赤い壁がまだ残っています。今度、この赤い壁が残った部屋をリフォームして新規事業の部屋にしようと考えています。そうすると、この壁も新しい壁で囲われてしまい、もう見ることができなくなりそうです。

今までにもこの建物は何度もリフォームしてきました。使い方も何度も何度も変わってきました。ここの部屋がまた新しい事業のスタート地点になるというのは、また感慨深いモノがあります。新しく使いやすい場所にしていき、また新しい事業の芽を育てていきます。