私が尊敬する建築会社の方が、社員が仕事で手を抜いたり、 お客様にいい加減な対応しているとこう言われるそうです。
「お前も自分のお金で家を建ててみろ! 家を建てることの大変さを身に染みたらそんな態度はできないぞ」
とおっしゃるそうです。
確かに人生でもっとも高い買い物と言われる住宅の打ち合わせですから 買う方も真剣勝負になります。
まさに人生1回限りのお取引ですから、本当に売る方も作る方も 真剣勝負で臨まなければならないというお話を伺いました。
今日、久しぶりの後輩が夕方遅くに会社へ寄ってくれました。
彼の奥さんが先日早産で大変になった話をしてくれました。 かなり危険な状況で救急車で緊急入院されたそうです。 初産でどうなるのかわからないのに、突然のことで 奥さんも後輩もひどく動揺したそうです。 地元の病院に担ぎ込まれたのですが、そこの医療設備では 今後の対応が難しいという判断で、転院が決まったそうです。
地元には救急車の予備がないので、隣の市からお借りできるように 手はずが整い、奥さんも救急車に乗って出発の準備ができたのに 一向に出発しそうになかったようです。 「何待ちですか?」と聞いたところ「付き添いの看護師がまだ着かないので」 と返答だったそうです。 漸く15分後に看護師さんが着いたそうです。 後輩にしてみれば奥さんと子どもの生死の境目で苦しんでいる時に 「本気で患者のことを考えているのか!」と怒鳴りたくなったそうです。 後輩がとても敏感になっていたから感じたことかもしれません。
当社もたくさんのお客様からいろいろなご注文を頂きます。
忙しさにかまけて、つい丁寧さに欠ける時があります。 納期に追われたり、修正の連続で思ったようにできない時もあります。
いろいろな仕事が同時にいくつも動いているので 思うようにいかない時もあります。
でも、よく考えてみれば、その仕事は、発注して頂いたお客様にとっては その仕事によって明暗が分かれるほど非常に重要な注文の場合があります。
まさに「人生1回限りの印刷」の場合もあると思います。 そう考えると、一つ一つの仕事を真剣勝負取り組まなければと改めて思いました。