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モニター価格での販売、反対?

久しぶりに営業に関するブログを書きます。(初めてコムズのサイトを見られる方はこの混沌とした感じで混乱されますね 笑)

先日、ある企業で新商品を作られたので、いろいろとお話しさせていただきました。その中で「たくさんの方に知ってもらうために『モニター販売』をやりましょう!」と提案させていただきました。モニター販売というのは、お試し販売のことで、通常価格より割り引いて買っていただくことで、お客様にとっては買いやすくなりますし、使用感を聴かせていただくことで、お客様の声の収集にもなります。また、その購入がきっかけで口コミにつながったり、SNSで紹介してもらえる可能性があります。
まだ正式な決定ではありませんが、ちょっと難しいようです。理由は「値引きして販売したくない」「利益率を落としたくない」というのが理由のようです。この話を聞いてとても残念に思いました。

無料配布だとかなり経費がかかりますが、モニター販売であれば、最低限の経費は改修することができるので、それほどマイナスにはなりません。加えて、口コミやSNSでの拡散といったことにつながれば、立派な広告宣伝効果になります。
「利益率が落ちる」と言われるかもしれませんが、仮に上代1000円で、原価が700円、粗利300円の商品とした場合に、モニター価格として700円もしくは600円で販売したとします。そうすると確かに売れば売るほどさまざまな経費がかかりマイナスにはなります。ただ、仮に正規料金で100個販売した時の粗利が100個×300円で30000円になります。700円の場合は粗利は0円になります。確かにこれだけを見ると1000円で売った方が良さそうに見えますが、1000円で販売するためにどれだけの広告や経費がかかるかを考えてもらいたいと思っています。上記の計算で30000円の粗利になるのですが、この粗利でどれだけの広告が打てるのか、というと30000円でできることは本当にたかがしれています。

それぐらいであれば、モニター価格で使っていただくことの方が断然広告効果が高いです。世の中の経費削減でもこういう考えがよく見受けられますが、小さい経費を削減することで、逆に大きなコストがかかることがしばしばあります。もっと視野を広げてトータルコストを考えることがとても大事に思いました。