「報連相」という言葉は多くの方が聞いたことがある言葉だと思います。「報告・連絡・相談」という言葉を短縮したことです。私はこの「報連相」という言葉があまり好きではありません。報告や連絡、相談が必要ない、と言っているのではありません。「報連相」という言葉が好きになれないのです。
新入社員研修でも、この「報連相は大切」という言葉は教えているようです。この言葉が好きになれない理由は、「報連相」という言葉の響きばかりが優先されてしまい、実態が伴わない気がするからです。言葉だけが一人歩きしてしまっているように感じます。
この言葉を習った新入社員は、「なるほど、『報連相は大切』なんだな」という言葉だけを覚えてしまい、実態はそれに全く伴わない、と言うことになりかねないからです。
同じような言葉で、「あいさつが大切」「感謝が大切」という言葉も同じような言葉になっています。「あいさつが大切」と言えば、小学生の子どもも「大切」というと思います。でもそれが本当に身についてできているか、というと、私自身も自信を持って「できている」とはなかなか言えません。
報連相もあいさつも感謝もそうですが、どんな時にどんなことをすることが「大切」と言われる言葉に当てはまる行動なのかがわからずに、言葉だけを覚えてもなんの意味もないと思っています。そんな言葉を教えることよりも、「こういう時には必ず報告する」「連絡する時はこういう時」「こんな時は必ず相談する」というように、もっともっと具体的な行動に結びつくように教育していくことが大切だと考えています。
コムズではまだまだこうしたことがしっかりとできていないですが、こういう基本的なことをしっかりと教えていこうと考えています。