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約束を守るということ

私は約束を守ることを大切にしています。
私は就職してしばらくして、外注の手配の仕事をさせていただきました。
その頃は本当に溢れかえるぐらいの仕事がありました。外注の方々はある意味、仕事を選び放題でした。
そんな中で、私の会社の仕事をはめ込むというのが私の仕事でした。外注の皆さんは、そんなに簡単に首を縦には振りません。そんな時に皆さんはできない理由を私にお話しされます。
「明日の夕方までいっぱいだからもう受けられないよ」
「最近ずっと忙しいからムリだよ!」
「もう今の段取りがいっぱいだよ!」
こんな話をいつも電話をすると返ってきます。その頃の営業は強気でしたから「○○日までに仕上げてよ!」と書類を私の机の上に置いて立ち去ります。

まだ20代の私ができることは、信頼関係を作ることだけです。できないという外注の方に言うのは
「じゃあ朝イチですべての材料を届けますから受けていただけませんか?」
「明日がムリなら、今やってる仕事が終わったときに挟み込めないですか?そのタイミングで材料を届けます!」
「こっちの仕事の納期は何とかしますから、これは絶対納期でお願いします!」
こんな交渉を続けます。まだまだ若いボウズの私がこうやって粘って話をしていると、先方が折れてきます。
「わかった、じゃあこういう条件なら受けるよ。」

私にとってはこの言葉をいつも待っています。ここまでこればだいたい8割から9割はできたようなものです。後はただ決められた約束を守るだけです。
唯一気を付けることは「できない約束はしない」と言うことです。
「朝5時に届けてくれたやるよ」
「夜中のウチに入れてくれたらやるよ」
と言うことをただ単純に守るだけです。
私が約束を守ると必ず相手の方も約束を守ってくれます。

私にとって約束を守るということは、私の約束を守ってもらうための条件です。自分が約束を守らなければ、相手の方も守ってもらえない。世の中、単純なことで成り立っています。
約束を守るということは私にとってとても大切なことになっています。